資料提供 ピジョン研究所

レース鳩の世界では、従来より眼について種々に語り伝えられてきています。

鳩の眼球は成鳩で約14×14×10mm大の臓器です。

毛様体筋や血管の状態を直接具体的に観察できる場所である眼の観察は、重要であると考えています。
その為に、今回実験を試みました。

実験は餌・水を4〜5日与えずコンディションが落ちた弱酸性の状態、餌・水を与えてコンディションが回復した
中性の状態、スペシャルドリンクを与えて、更にコンディションがよくなった弱アルカリ性の状態という三段階でカラー分解したものです。

眼は鳩の体調の指標

鳩のPHによる虹彩の変化
鳩の眼は鳩の体液のPHを表すばかりでなく、鳩のコンディションを表しています。
国外の有名な愛鳩家も鳩が生来持っている眼の色(資質)のみで飛ぶか飛ばないかを判断することはできないといっています。
はたして科学的にも根拠のあることなのでしょうか?

PHによる虹彩の変化は時計でいうところの3時〜4時の部分の変化で見てくださいね。

               銀眼鳩
弱酸性状態にある銀眼鳩の場合
体液が酸性状態では、瞳孔は刺激反応が鈍くなり、呼吸の減少と心拍数の減少が見られます。

虹彩の外側部の毛細血管は収縮し、血流は低下し、毛細血管は細く蛇行し、その為に暗く沈んで見え、
太い血管との間のコントラストが一層明確となります。

虹彩の内側部は青くなり、瞳孔の周縁も明瞭となります。

中性状態にある銀眼鳩の場合
体液が中性状態では、瞳孔は刺激反応が回復し、呼吸数も心拍数も平常となります。

虹彩の外側部の毛細血管の血流が改善され、虹彩はその厚みを増してきていますが、
まだ虹彩はフラットであります。

すなわち、段差はありませんが、太い血管が拡張し、血流が改善されることにより赤味が鮮やかとなります。

この赤色の変化を観察することにより鳩の状態を把握することができます。

虹彩の内側部の青色であった部分は、次第に灰白色から白に移行していきます。

弱アルカリ性状態にある銀眼鳩の場合
体液がアルカリ性では、瞳孔は刺激反応が早まり、呼吸数も心拍数もともに増加します。

虹彩外側部の毛細血管は、更に血流が盛んになり、その厚みを増します。

太い血管はピンク色から暗赤色に変化していきます。

虹彩の内側部に目を向けると、太い血管は毛細血管の中に埋没し、青色は薄くなり、
白色のレベルは上がり、白さを増し、瞳孔の周縁(毛様体)は鮮明となります。

               柿眼鳩

弱酸性状態にある柿眼鳩の場合
体液が酸性状態では、瞳孔は刺激反応が鈍くなり、呼吸の減少と心拍数の減少が見られます。

虹彩の外側部を見ると、虹彩の毛細血管は収縮し、血流は悪くなり、虹彩は薄く見えますが、
瞳孔の周縁は明確に見えます。

その結果、虹彩の中の太い血管は浮き上がって血管の一本一本が立体的に見られるようになります。

時計の3時から4時方向の部分、特に虹彩の内側部での色はグリーンがかった黄色を呈しています。

中性状態にある柿眼鳩の場合
体液が中性状態では、瞳孔は刺激反応が回復し、呼吸数も心拍数も平常となります。

虹彩の外側部を見ると、賛成状態では薄くなっていた虹彩も毛細血管の血流が回復し、
次第に虹彩は盛り上がってきます。

虹彩の色は血流の回復とともに赤色が鮮やかとなります。

また、その内側部に目を向けるとグリーンがかった黄色の部分はその黄色を増し、
順次、虹彩に輝きが見え始めます。

弱アルカリ性状態にある柿眼鳩の場合
体液がアルカリ性では、瞳孔は刺激反応が早まり、呼吸数も心拍数もともに増加します。

虹彩の外側部を見ると毛細血管は血流が更に盛んとなり、その厚みを増し、太い血管は
赤色から次第に暗赤色(いわゆるあずき色)に変化します。

内側部に目を向けると太い血管は毛細血管の中に埋没し、グリーン色は薄くなり、
黄色のレベルが上がり山吹色(いわゆる金色)に近づいていきます。

瞳孔の周縁は毛細血管の拡張により、その境界は不鮮明となります。

つづく