資料提供 ピジョン研究所

鳩の眼の側面観

上目まぶた
瞬膜
虹彩
角膜
前眼房
水晶体
毛様体
下目まぶた
鞏膜
硝子体
網膜
脈絡膜色素層
眼神経
視神経網膜乳頭部

眼球一部の断面

A,角膜
B,重層扁平上板
C,水晶体
D,瞳孔縁
(インナーサークル)
E,瞳孔括約筋
F,内皮
G,虹彩支質
H,瞳孔散大筋
I、毛様体突起
J,毛様体筋
K,毛様体部
L,鞏膜
M,小虹彩輪
  (アイサイン)

鳩の眼の正面観

A、水晶体
B、アイサインの環
C,虹彩
D,鞏膜
E,アウトバンド
F,瞼(まぶた)
aインナーサークル
bスピードライン
c長距離線
dノコギリ線

今回は私達の肉眼で普通に観察できる部分を拡大しています。

 
虹彩は毛様体筋とそれに栄養を供給する毛細血管により構成さております。
また、
アウトバンドインナーサークルでも毛様体筋(筋肉)が観察できます。

このように目の各部分は毛細血管や毛様体筋の組み合わせでできています。


ここで特に重要なことは、
虹彩部分は鳩の身体の中で毛細血管が一番簡単に観察できる部分であるということです。
通常、
アイサインといわれるものは、虹彩の先端の輪状のシワを指し、虹彩の一部で小虹彩輪と言われる物です。

小虹彩輪(アイサイン)は鳩の世界ではロングサークルとかスピード・ラインなどといわれ、鳩の鑑別に応用されています。

ロングサークルは小虹彩輪が作る凹凸によってできた影の部分で、アイサインの中にある輪状の線を指しています。
このロングサークルを持っている鳩は一般的に長距離を飛ぶことが可能といわれております。

スピード・ラインは虹彩筋の厚みの差によって生じる影の部分を意味し、その形状は瞳孔に向かって縦に線が走っています。
このスピード・ラインがあると一般的にスピードの出る鳩だといわれています。
 
これらのことは、鳩の性能を読みとろうとして愛鳩家がレース経験から帰納的に導き出した結論です。
これだけでは鳩の研究としては推定理論の域を出ていません。

そこで当研究所では、目が鳩の筋肉(毛様体筋)、血管(毛細血管)を表していることを皆さんに認識していただく為にこのような図を示しました。
何故このことが重要かというと、鳩質を判断するには筋肉(毛様体筋)と血管(毛細血管)の密度とバランスを知ることが必要です。

換言すると、鳩の筋肉構成のバランス、並びに毛細血管の分布のバランスを知ることです。

a、瞬膜
b、アイサイン
c、ロングサークル
d、スピード・ライン
e、アウトバンド
f、ストロングサークル
g、インナーサークル
h、ブラックアイサイン